「世界で一番NGな恋」感想

世界で一番NG(ダメ)な恋 Heart-Warming Song Collection

世界で一番NG(ダメ)な恋 Heart-Warming Song Collection

ってな訳で、一日でダメ恋こと「世界で一番NGな恋」を消化し終わりました。

画像は何時もどおり、18禁が表示出来ないので、CDを代わりに。


感想は、面白かったの一言に尽きる。
端的に言うならば、丸戸史明が描くめぞん一刻って感じ。
ただ、めぞんオマージュで終わらないフックを作ってくるトコはやっぱり丸戸さん。
あれやこれやと硬軟取り合わせた中身でした。

まぁ、でも、丸戸さんの書いたシナリオの中では小粒な感じが。

作品自体のボリューム自体も大作志向でなく、コンパクトなモノだったからあれはあれで
あるところ正解といえば正解なのかもね。

個別ルート的な話まで突っ込んですると。

多分、丸戸さん的にグランドヒロインというかメインヒロインは先生だったんじゃないかな。
と思うくらい、先生ルートがしっくり来た。全体を通して。
ただ、ビジュアルやなんやかんやを考えると会社的にメインを張らせたかったのは、恐らく
若大家さんでまぁ、そこのところは悲しきかな。だったのかなぁとか妄想。
話の完成度や納得度を諸々合わせて考えた時に、若大家さんルートは
全く先生と絡めない別ルートにすべきだったと思う。そこを一緒にする事で
主人公の性格というか中身が、割かしフェイタルな矛盾を抱えてしまってるし。
詳しくはネタばれなので書かないけど、先生のあの事実が解って若大家に走る為の
きちんとした動機付けが為されてないせいで、主人公が人でなしみたいになってるのが
気になってしょうがなかった。
と言うか、どちらかと言うと主人公と自分を重ねない第三者目線で物語を読む自分でも
あの思考遍歴は無理やりと言うか、納得が行く論理性がなかったかなぁ。

まぁ、ただ、ボリューム、納期の制限が当然あって。
それで結構、伏線の割には回収出来てない事柄もあったりして。
あくまでも、発売日を遵守した結果、削られた構想って結構あってそれがきちんと
書かれていれば、手放しで楽しい!って言えた作品になってたんじゃないかしら。

まぁ、でも、期日に間に合ってこそプロという観点から言えば、素晴らしいよね。
キャノン先生じゃないけど、この後悔を別に作品で晴らしていてくれれば良いし(笑)

んで、中の人だけど、これも何故だか無駄に知ってる人ばかりで安心感高し。
メインヒロインである若大家さんは、純夏の人だし、その良き理解者である子は
波形的に智秋ちゃんに似てる声の人だし、先生は一色ヒカルさんだし。
脇にも、波形的にアレルヤな声の人なんかもいてボイスの聞き苦しさがなくって
実に快適に物語に没入出来ました。よきかなよきかな。

ってな訳で、少し疑問はあれど、大筋では文句無く楽しめた作品でした。
じゃなきゃ、太陽の昇り降りに気づかない程、没頭しないですよ。うん。

是非ともやってない人はプレイしてみると良いと思います!