で、河出さん。コーニィの著作は何時復刊するのかしら。

「冬の子供たち」も「ブロントメク!」もプレミア価格がついちゃってるこのご時世に
「ハローサマーグッドバイ」だけでも復刊して貰えて凄く有難いんだけど・・・。

やっぱ、全著作が読みたい。

ていうか、サンリオSF文庫全部復刊しろ!サンリ(ry


なんか、ハロサマを読み返してたら、火がついちゃってもうどうにも。楽器屋にも行きたいし。

うーん・・・多少の値は覚悟で明日神保町にでも繰り出すとするかなぁ。
SFと言えば、羊頭書房かしらね?
あそこの他にもSFに強い古書店を知っている方がいたら情報下さい。

「世界で一番NGな恋」感想

世界で一番NG(ダメ)な恋 Heart-Warming Song Collection

世界で一番NG(ダメ)な恋 Heart-Warming Song Collection

ってな訳で、一日でダメ恋こと「世界で一番NGな恋」を消化し終わりました。

画像は何時もどおり、18禁が表示出来ないので、CDを代わりに。


感想は、面白かったの一言に尽きる。
端的に言うならば、丸戸史明が描くめぞん一刻って感じ。
ただ、めぞんオマージュで終わらないフックを作ってくるトコはやっぱり丸戸さん。
あれやこれやと硬軟取り合わせた中身でした。

まぁ、でも、丸戸さんの書いたシナリオの中では小粒な感じが。

作品自体のボリューム自体も大作志向でなく、コンパクトなモノだったからあれはあれで
あるところ正解といえば正解なのかもね。

個別ルート的な話まで突っ込んですると。

多分、丸戸さん的にグランドヒロインというかメインヒロインは先生だったんじゃないかな。
と思うくらい、先生ルートがしっくり来た。全体を通して。
ただ、ビジュアルやなんやかんやを考えると会社的にメインを張らせたかったのは、恐らく
若大家さんでまぁ、そこのところは悲しきかな。だったのかなぁとか妄想。
話の完成度や納得度を諸々合わせて考えた時に、若大家さんルートは
全く先生と絡めない別ルートにすべきだったと思う。そこを一緒にする事で
主人公の性格というか中身が、割かしフェイタルな矛盾を抱えてしまってるし。
詳しくはネタばれなので書かないけど、先生のあの事実が解って若大家に走る為の
きちんとした動機付けが為されてないせいで、主人公が人でなしみたいになってるのが
気になってしょうがなかった。
と言うか、どちらかと言うと主人公と自分を重ねない第三者目線で物語を読む自分でも
あの思考遍歴は無理やりと言うか、納得が行く論理性がなかったかなぁ。

まぁ、ただ、ボリューム、納期の制限が当然あって。
それで結構、伏線の割には回収出来てない事柄もあったりして。
あくまでも、発売日を遵守した結果、削られた構想って結構あってそれがきちんと
書かれていれば、手放しで楽しい!って言えた作品になってたんじゃないかしら。

まぁ、でも、期日に間に合ってこそプロという観点から言えば、素晴らしいよね。
キャノン先生じゃないけど、この後悔を別に作品で晴らしていてくれれば良いし(笑)

んで、中の人だけど、これも何故だか無駄に知ってる人ばかりで安心感高し。
メインヒロインである若大家さんは、純夏の人だし、その良き理解者である子は
波形的に智秋ちゃんに似てる声の人だし、先生は一色ヒカルさんだし。
脇にも、波形的にアレルヤな声の人なんかもいてボイスの聞き苦しさがなくって
実に快適に物語に没入出来ました。よきかなよきかな。

ってな訳で、少し疑問はあれど、大筋では文句無く楽しめた作品でした。
じゃなきゃ、太陽の昇り降りに気づかない程、没頭しないですよ。うん。

是非ともやってない人はプレイしてみると良いと思います!

多数が自然と理解し得ない演出は演出と言えるか?

と言う訳で、ハルヒの件。

そうだなー、うーん。俺は個人的には凄く面白いなーと思って見た。

脚本というかお話自体はエンドレスエイト全体を通してその殆どが不変な訳で。
その中で演出やコンテでどう差が付くのか、つけられるのか。その違いを如実に知れたようで面白かったんだよね。

でも、それもただの素人オタクがそれらを反芻してみて解った面白さなんだよ。
何度も何度も見比べて。ここの意図は、とかそういう感じで類推する楽しみというか。
なんて言うか、第一/第二世代オタクのアニメの楽しみ方って言うのかな。そんな感じ。
一昔前までの需要と供給がマッチしている、或いは供給が少ない状況であったなら、
詰まり、最低でも1クールに20本程度のアニメがあるかないか位の状況であったなら多分結構なウケがあったと思う。


でも、果たして、今の時代にそこまで頑張る事を見る側に強要するのはどうなんだろうと。


と言うか、観る側に努力させる演出って演出なのかなぁ。
観ていて自然*1と解るのが演出なんじゃないのかな。
俺は演出家でも志望でもないから、本職が努力させる事が〜、と言えば
完全に間違いなくってただ素人が吠えてるだけなんだけど、取りあえず、現時点では凄くそこには違和感を覚えるんだよね。

京都アニメーションらしくない事してるって言う印象がとても強い。


京アニが何でここまで飛躍出来たかはその確かな地力も当然だけど、何より、マーケティング力なんだと俺は思ってて。

多分、俺なんかより詳しい人が解り易く色々解説してるだろうから、詳しくは割愛するけれども
ハルヒからこっちのオリジナルアニメーション以外は時流を巧く掴みきってたから、こんなに神格化している訳で。

そのマス寄りの京アニがこんなにスノッブな事を主導的にやるだろうかとか考えてしまうんだけれども。


そういう事考えると、一重に角川側からの要請があったんじゃないかなぁ。とか疑ってしまうよね。
原作自体も遅々として進まない現状で確実に飯の種になるハルヒと言う黄金のコンテンツをより長く延命させる為の処置としての要請とか。



まぁ、あくまで予想の範囲を超えない妄言ですね。

でも、エンドレスエイトに関して、俺はこんな風に感じてるなぁ。

*1:言語化出来るにしろ出来ないにしろ

プリンセスラバー! 第1話「馬車と姫君」

監督:金澤洪充
シリーズ構成:中村誠
キャラクターデザイン:鈴木信吾
アニメーション制作:GoHands

と言う訳で、サテライト大阪スタジオ独立組を主とした「Gohands」の元請デビュー作のプリラバです。

正直言って、どうして、Ricottaなんてトコの作品をアニメにしようとしたのかは謎ではありますが
(そんなにエロゲとしても売れた印象もないし、新規ブランドだから固定ファンもいないし)
個人的に思ったのはアニメにする際に「素材」として美味しかったのかなーと。
後は、製作と制作の兼ね合いとかね。

まぁ、そんなこんなで観た訳ですが。

脚本:中村誠
絵コンテ:鈴木信吾・金澤洪充
演出:池畠博史
作画監督:鈴木信吾(レイアウト・アニメーション)・舛田裕美(キャラクター)

いやー、意欲的だ!ここまでテンプレ萌えアニメを動かそうとしてるってトコに気概を感じる。
こういうのって変に絵柄が崩壊しないようにすれば、ぶちまけるとある程度、手を抜いても作れるのにね。
Gohandsっていう会社を大きくしたいというか、有名にしたい、みたいな良い意味での野望を感じる事が出来るような気がする。


話自体はありがちで然程に特別なモノは未だ観れていないのだけど、展開というか演出が凄くテンポ良くて
その上に作画もガリガリ描かれてるから、観ててワクワクする高揚感があった。

流石は池畠さん!

俺の好きな絶対可憐チルドレンの27話の演出も確か池畠さんだった気がするんだけど、本当テンポ良い。


作画的にも動きと現代アニメで要求されがちな「止め絵」的なビジュアルも両方ともをクリアしていてすげー。
きちんと動きつつ、ちょっとHな萌えアニメの体裁が整えるのって大変なのに。

しかも、どうやら全部自社回で回す予定で、1話以上に見せ場があるらしいと言う噂なので
個人的には今期の中でトップクラスの期待作になりました。


うーん、次回が楽しみ。

宙のまにまに第1話「天文部へようこそ」

監督:高松信司
キャラクターデザイン・総作画監督渡辺はじめ
アニメーション制作:スタジオコメット

元々、同人で矢鱈レベル高い人がいるなーと思っていたら、アフタで連載始まって、その上、アニメが始まってたでござる!
とか思ってた原作のアニメ化。とんとん拍子だったなー。

高松さんと渡辺さんと言う事で、最近だとスクランで組んでたコンビなんで
学園ハイテンションモノは結構ガチだと思われます。


1話観て、取り敢えず、一番初めに思ったのは「声優さん?」みたいな感じ。

ついったーでも呟いてたんだけども、何と言うか、尽く其々にあったイメージから少ーしずれたキャスティングなんだよな。
この「ズレ」が単なる個人レベルのズレなのか、はたまた、結構な人間が共有し得るズレなのかはちょっと判別付かないので
それ自体を悪し様に言う訳では決して無いんだけど。

音響監督や監督が何からの意図があってこの配役なのか、製作の意向なのか。

まぁ、でも、結局は慣れちゃうんだから良いんだけどもね。
声優さん達もきちんとフィットさせてくる訳で。

ただ、江戸川だけが今の所、かなり、個人的に引っかかってるキャスティングではある(笑)

まさか、高木さんを当ててくるとは。意欲的なキャスティングだと思ったわ。


まぁ、ミューレ組は・・・ね!(にっこり笑いつつ)


アニメそのもの自体は、原作遵守で。
と言うか、元々の原作がとても動いている訳でそのままコンテに出来そうな場所が多いから、そうなるのが普通よな。
まだまだ全員揃ってとは行かない、オケでチューニングしてる状態*1なのでこの回、滑り出しとしては先ず先ずだと思う。

これから登場人物が揃ってお話が転がり始めてからがこのアニメの勝負ドコロですね。

次回以降楽しみ!

*1:オケ全体でA〜♪A〜♪みたいな感じ

うみものがたり第2話「指輪の心 巫女の心」

脚本:山田由香
絵コンテ:嵯峨敏
演出:紅優
作画監督:落合瞳・杉藤さゆり

前半は説明に結構な時間を割いてけど、まぁ、後半のアクションとのメリハリを考えると良い塩梅だったのかな?
後半のアクションは結構頑張ってたー。観てて「お!」って思ったよ。
部分部分で作画が凄く頑張って、後はアングルと演出で「動いてる」感を出しててすげー。
あのアクションパートは重たかったろうなぁ。他の部分はあまり動かないから、まぁ、トントンなのもしれないけど。


原画は倉嶋丈康さん*1や奥野浩行さんが参加してたから
あの辺のアクションのカットは何処かしら彼らがやってたりするんだろうか。俺は落ちこぼれ作オタなので*2作画のみで誰々と当りをつけられないんだけども
このお二人ならアクション描いてそうだなと言う単なる予想。誰か詳しい人教えてください。
でも、倉嶋さんだと、うりんカットを描いてそうな気もしないでもない(笑)

それと思ったのは単なる偶然なのかもしれないんだけど、監督と演出さんがカレイドスターと一緒なので
コミカルな部分の演出が矢鱈とカレイドみたいだった事かな。
これは佐藤監督の意図なのか、紅優さんの意図なのかはわからないんだけど。
夏音が雨で足を滑らせて石像に捕まるトコロとか、母親に「占い師にならないと」と言われてる場面での動きとか特に。
止め絵をエフェクトさせて動かす、みたいな*3


ただ、第1話のコミカルな演出とは違う気はしたので、ちょい自分の中で気になった事かな。


総じてみて。

まさか魔法少女モノにシフトするとは思わなかったけど、何だか面白くなりそうな要素は結構多いし、期待して次も観たいな。

あ、後、まりんは「愛してるー」を言い過ぎ。その台詞が絶妙な感じで作品から浮いてるように感じる(笑)
唯一SANYOから「まりんちゃんに《愛してる》だけは言わせてください」とか口出しされてるのかな。

*1:何を差し置いても俺の中ではcarnivalの一人無双が記憶に残る方

*2:誰か俺に講義して下さい。マジで。

*3:映像素人なんで良くある演出だったらスルーで